舞台芸術の全ての表現者、創作者の作品に触発され生まれるもの。
彼らの思いを尊重し、寄り添い、適切で独創的な照明を創り出す事で作品として
より良く舞台を彩る仕事だと思っております
全幕ものでは宮殿、宮廷、村の広場、湖、森の中、黄泉の国等の場所。朝、昼、夕方、夕暮れ、夜、白夜等の時間や季節。人の心情等をストーリーに添って表現することを心掛けています。
コンテンポラリーダンスの照明はかなり自由な発想や表現を必要としますので先ず作品を下見させて頂いた後に振付家の方向性やリクエストをお聞きするようにしています。
これは自分の感覚が何かしらの条件によって偏ることを防ぐ為と自身の照明パターンを崩して新しいものを創り出す為です。
クラシックバレエの様式美の中に現代の文化を大胆に取り入れて振付されているバレエを敢えてここではネオ.クラシック.バレエと呼ばして頂きます。照明を創る上で最も気をつけている事はクラシックバレエの品を崩さないで作品のオリジナリティを高める事です。これは可成り個人的な価値観が反映されると思いますが私なりの照明の品を意識しております。
私は幼少期、絵本や童話本の挿絵が大好きでした。母が読み聞かせてくれる絵本の絵が私の心に無数の情景を想像させてくれました。子供達が踊る作品のホリゾント(舞台奥の白い幕の事)の色や模様にも私なりの想像があります、もしそれをお客様がそれぞれに想像して頂ければ幸いです。
基本は明るく踊り易くですが勿論、全幕に於ける場面や衣装の色を考慮しホリゾントの色を決めたり舞台上の明るさを調整したりしています。
私はバレエ.コンサートの照明が発表会で1番難しいと思っています。そして最も洋舞専門の照明家の存在が際立つ演目であるとも思っております。
舞踊はダンサーが肉体を駆使して全てを表現する芸術です。
先ずはダンサーが踊り易く、肉体が立体的に観える基本的な照明を作って次に演出的な照明を創る。誰もが出来そうで出来ない、このシンプルな事を我々は追求していきたいと思っています。
1997年に関西で「舞台照明デザインを仕事に出来る事」を証明しようと「lighting design prove」と言う屋号を付けて活動して参りました。名詞の「proof」ではなく動詞の「prove」にしたのはその想いからです。
現在はクラシックバレエ、コンテンポラリーダンスを中心に照明デザインを通して舞台創りのお手伝いをさせて頂いております。
私達プルーブは全ての舞台に於いてお客様の優先順位を考慮した舞台創りを心掛けております。もし舞台創り、舞踊専門の舞台照明に興味をお持ちの方がおられましたら、舞台規模の大小に関係無くお気軽にご相談下さい、真摯に対応させて頂きます。
松浦眞也
06-6334-8603